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『光も陰も愛』番外編〜最終章 《吉満明子という編集者のバトン③》
《吉満明子という編集者のバトン①》
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《吉満明子という編集者のバトン②》
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最終宿題の締め切りまでさほど時間が残っていない。
3日間、頑なに拒否をして何も考えなかったことを今更、後悔した。
しかし、この3日間があったからこそ矢印の向きが変わったのも紛れもない事実だ。矢印が向きを変え始めてすぐに、あの宿題の答えはこれだという一文が下りてきた。僕の場合、こういったときは決まってお風呂やトイレなどの水場だ。
人間というのは本当に不思議なものだ。見ようとしたときにいろんなものが見えてくる。聞こうとしたときにいろんなものが聞こえてくる。感じようとしたときにいろんなものを感じる。
そのような能力に長けている。これは誰もが元々もっている才能だ。
天から授かった才能。つまり天才だ。それを自分の都合の良いようにやっているだけだ。
曖昧な形をしたインスピレーションを殴り書きで文章にする。そして、それを整理して少しだけ言葉を付け加えながら清書をした。
今回の『光も陰も愛』の原稿で紙に直接、書いたものはこの部分だけだ。数年前に一度、原稿用紙に書いたことはあったが破って捨てたからもう跡形も残ってはいない。
頑なに拒否したい感情で支配されていたのにも関わらず、矢印が方向を変えた瞬間、最終宿題は10分程度であっけなく書き終え輪郭ができあがり、名前がつけられた。
結局、僕は吉満明子という編集者に見透かされていたのか?
それとも僕の何かと吉満明子の何かが共振共鳴を起こし、そうさせるような見えない力が働いたのか?それは定かではないが、不思議と理不尽は問わないと決めている。
正直言えば、この宿題をやらずとも『光も陰も愛』という本はこの世に出版されていた事だろう。
これを書いたからと言って読者の一人ひとりにに『何ページの何行目です。』という野暮な説明なんてしないし、むしろ最終宿題は特別際立つような文章でもないとすら思っている。
しかし、一度拒否してからのさらに限界を超えた気持ちよさといったらなんとも表現できない感情で、この最終宿題をやらずに出版されるか、最終宿題をクリアして出版されるかは著者の僕、編集者の吉満明子の作り手にとって天と地の差だ。
最終宿題を提出したことで『光も陰も愛』という意味合いが時間が経つにつれ、大きく変わり深みと奥行きが何倍も増していくことだろう。
そして、ここが1番の肝だ。
大変失礼な表現になるかもしれないが『吉満明子という編集者のバトン』は見事に次の著者へ渡し切れたと自信を持って堂々と言える。
願わくは、吉満明子らいし生き方と吉満明子らしい編集をこれからも追求してありのままの吉満明子を生きてほしい。
今まで通り会う人、会う人に赦しの極みを体現していってほしい。
これからセンジュ出版 吉満明子の動向が一番気になるのは実は、僕かもしれない。
終
【東京】『光も陰も愛』出版記念講演会
6月8日(日)北千住
センジュ出版 吉満明子 × 著者 川端知義×
靴磨きトラベラー 佐原総将の対談あり
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【仙台】『光も陰も愛』出版記念講演会
6月22日(日)
センジュ出版 吉満明子 × 著者 川端知義の対談あり
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【大阪】『光も陰も愛』出版記念講演会
9月21日(日)
センジュ出版 吉満明子 × 著者 川端知義の対談あり
詳細は後日発表させていただきます
【滋賀】『光も陰も愛』出版記念講演会 × AKIRA LIVE
10月26日(日)(夢が叶います)
詳細は後日発表させていただきます
【静岡】『光も陰も愛』出版記念講演会
11月23日(日)
センジュ出版 吉満明子 × 著者 川端知義の対談あり
詳細は後日発表させていただきます
photo by 森 太一